地獄巡り Mシール交換 前編👀
かなり先行きが見えませんが、とりあえず周りのメンバーの協力でメカニカルシール交換をやってみようと思います!
まずはリアカバー開けから
リアカバーはエンジンマウントボルトの通し穴が上下6箇所ありますのでここに棒を差して少しずつ平行に開ける
なんとか成功\(^o^)中めっちゃ綺麗です!さすが低走行!
ガスケットが新車時のものっぽいのでここは初めてのご開帳ぽい。
てことは、メカニカルシールも交換されてない可能性大ですね。
配線などが邪魔になるのでダイナモなどの部品は外しておく必要があり、クーラントやオイルも抜いておく必要があります
精神的ダメージはかなり大きいです!
カバーを開けるとオイル側のシールが劣化していて黒いドロドロが。
いやー、これは完全に死んでますね。不動の期間が長くてオイルが回らずに摩擦が大きかったのかも
でも大丈夫!ちゃんと部品は取り寄せてあるし
メカニカルシールは根本のゴム接着が外れてました。ここが外れてるとインペラと共回りを起こしてしまい、そこからゴム部内部から裏側へと水が侵入するのでこれが水漏れの直接原因かと思われますね。
取り寄せた新しいメカニカルシールは対策品のため、絶対外れないレベルでかなり強固に接着されていましたよ
そこまで対策されたということは、やはりここがウイークポイントだったのでしょう
今回の水漏れの構造がよーく理解できました
メカニカルシールの取り外し。ソケットの外形がぴったりのためここは余裕
外したメカニカルシールの裏側。圧入で若干変形しています
ペラとこういう感じで合わさり、回転しながらシールする仕組みがよく分かりますね
ケース側の面はあまり荒れていませんが盛大に齧った跡があります。外そうとして諦めたのかな
ということで、前回の装置で圧入を試しましたが上手くいかず塩ビ作戦は断念
ずれて枠がよじれ、メカニカルシールを壊してしまいました(>_<)残念!
メカニカルシールは純正が4500円くらい、対策品が2700円
なぜ対策品が安いかというと他の機種との共用のためスケールメリットがあるのでしょう
さて、壊したシールは勿論使い物にならないので、新たに頼み直し
部品待ちのあいだ、新たな治具を作成します
こいつは水道用20mm配管の鉄管チーズです。必要な内径は26mm、外径は30mm程度ですのでその形に合うように内側ネジを加工して、当たり面はオイルストーンで面出し
メカニカルシールの外周部にはまりこむようにします。これはサービスマニュアルに掲載された打ち込み工具(純正33000で発売中!)を参考に作りましたよ!
チーズを使用することで持ち手を変えられるように工夫し、ハンマーで均一に叩けるように止水コマをセット!(これ重要!)
こんな感じにもなりますよ。
あとは齧ってる入り口付近を軽くならして浅いテーパーを作り、始めのセットでずれにくくなるよう加工。
マニュアルには打ち込み面にネジロックを塗ることになっているので内側も硬化反応しやすいようにコンパウンドで綺麗に面を出し直しました
これで壊した部品で打ち込みを試してみましょう\(^o^)
おー、いけたいけた!
塩ビやその他ソケットなどの治具では全然入る気がしなかったのですが自作ながら流石専用工具だ(^q^)
けどもこのシールは歪んでるのでこれはもう一度外して本番に望みます
いやー、これでガレージで圧入できそう
本当はプレスがあればいいんですけどね!
今回はここまで。
次回は組み付け本番をお届けしたいです
かなり真面目なレポになってしまいましたがこれは良い人柱になることでしょう。なんたってここはGLの鬼門ですからねー
しかしこの後、またこの治具を使う機会なんてあるのだろうか? 笑